中古で買って来たCadwell125をカスタマイズして、さらにガチガチのカフェレーサーっぽくするという企画のウェブサイトです。これからゆっくり時間をかけて料理していきますので、ご一緒に楽しんでいただけたら幸いです。
さて、「英国ブランドの軽量カフェレーサー」というスタイルで注目されているCadwell125ですが、いい良い方をすれば「万人受けするスポーツバイク」。しかし悪い言い方をすると「中途半端」。走行6500キロで買って来た中古の2019年型AJSですが、まずは比較的原型に近いこの状態で感じたことをいくつか書いてみたいと思います。
ちなみに原型と違うのはタイヤ(バルーンタイヤになっていました)、ハンドル(セパハンをブリッジ下に移動済み)、クラッチ交換済み、ブローバイガスの簡易オイルキャッチ取付、と言う感じでしょうか。ザッと見てわかる範囲でこんな感じです。値段は車両本体で25万円くらいでした。諸経費入れて30万程度です。
ちなみにCadwell125はキャブのモデルと電子制御インジェクションのモデルがありますが、これはキャブのモデルです。TKのキャブが搭載されています。
AJS-Cadwell125というオートバイのインプレッション
外車はメディアのインプレがあまり役に立ちません。このAJSくらいの規模のメーカーなら広告費はさほどかけていないでしょうから本当のことを書いてもメーカーも文句は言えないはずなのですが、プロのメディアというのはネガティブ要素をあまり書かない傾向にあります。でも、ネガはネガとして購入を検討している人にとっては参考になるので、優しく(やわらかく)ネガ要素も書いてみたいと思います。
AJSブランドの歴史
そもそもAJSって何?という感じの人は多いと思いますし、私も実際そういう感じでした。でも一応は古いブランドネームです。
最初は創業者のイギリス人、ジョー・スティーブンスが1897年にエンジンを組み上げたのが発端。この後1900年からはエンジン屋としてエンジンの供給を開始します。1903年頃までには車体まで含めてオートバイを作るようになっていたようです。この頃は父のジョー・スティーブンスをトップとして、その息子たちが社員として会社を支えていたようです。
1909年、AJ Stevens & Co(AJS )が設立されました。「AJS」は、ジョーの息子の「アルバート・ジョン・スティーブンス」のイニシャルから取られています。他にも息子は手伝ってたのに、なんでこの子の名がついたのか?どうも「洗礼名」をもらっているのがアルバート・ジョン・スティーブンスだけだからという理由らしい。
洗礼名とウィキにも書いてあるので、このスティーブンス家はカトリックだったのかなと推察しますが、ミドルネームに洗礼名を入れるという法則もあやふやなため、アタマの片隅では「ジョン」が洗礼名だとするとカトリック教会の聖人「ジョン・フィッシャー」にあやかったのかな?とも考えたのですが、根拠はありません。何せウィキの出典元のウェブサイトがリンク切れになっており、正確なところがあまり見えないので。
さて、1909年に生まれたAJSというブランドですが、1921年にはマン島ジュニアTTレースで1位から3位を独占したようですから、大したものですね。しかし経営はあまりうまくなかったようで、1931年にAJ Stevens & Co(AJS )という会社は破産。
とはいえ、レースで有名になっていたAJSの名前はブランドとして残ることができ、倒産後も様々な資本がこのAJSというブランドネームを受け継ぎ続け、今に至るという感じです。
走った感じは?
難しい歴史はこの程度にしておいて、じゃあ乗った感じはどう?というと、「普通です」という印象です。「何かAJSらしさとか無い?」と聞かれても、「至って普通の実用原付二種MTです」という繰り返しになります。その前に、中古で買ったままでは、純正サイズから大幅にデカいバルーンタイヤを履いていてフロントフェンダーに干渉しちゃうレベルですから当然腰下重量もかなり増えています。これで乗った感じをインプレッションされてもAJSからしたら不本意でしょう。
エンジンは中華ヤマハのE399Eですから、とても普通です。単気筒の125ccで、10馬力程度のエンジンです。燃費優先。普通のエンジンです。
インジェクションのYBR125も乗っていたのでわかるのですが、エンジンそのものの性格はまったく同じです。とはいえ強化クラッチを組んであるみたいで、さらに後で分解してわかったことなのですがクラッチのプッシュロッドの先にあるはずのボールベアリングが入っていませんでした。ちゃんと組んであればクラッチジャダーはさほど酷い感触にはならないのですが、この固体は酷い。クラッチ周りを分解して一応新たにクラッチを買って入れ替える作業を行い、各部を規定トルクで締め直さないとダメでしょう。
良い点~注目度が高い
このCadwell125、ものすごく注目度が高いバイクです。道の駅で駐輪場に止めてもバイカーから声をかけられます。
このバイクをよくよく観察すると、AJSのコンセプトが「カフェレーサー風味の実用車」であることは一目瞭然。さらに言えば、基本はヤマハのYBR125です。大量に売れているベストセラーの原付二種ですが、これをベースにすることで安価に違った見た目のバイクを作ろうという狙いもメーカーにはあるのではないでしょうか。
